・排水口が詰まって家の中が水浸しになったけど火災保険使えるの?
・水漏れで下の階の人にも被害が出たけど保険でなんとかできないの?
・火災保険に入っているけどこんな時どうしたらいいかわからない…
こんなことで悩んだことはありませんか?
これ実は自分の家は火災保険の「水濡れ」という項目と、
下の階の人に対しては「個人賠償責任保険(日常生活賠償責任保険)」があれば補償されます!
今回は保険代理店で何件も保険金請求のお手伝いをしてきた経験から実際にあった事例をもとに説明していきます。
今回の記事を読むと、
・水浸しになった時の実際の請求事例
・火災保険で補償できる項目
・請求の方法や必要資料、注意点
などがわかるので、是非最後まで読んで参考にしてみてください。
水濡れ損害の実際の請求事例
発生状況
この事例の水濡れが起きたのは分譲マンションの1室。
浴室の排水口から水が逆流してきたことが原因のようでお部屋の広範囲が水浸しになってしまったとのことでした。
被害箇所
お部屋の広範囲が水浸しになってしまうほどだったので、
このように被害箇所も広範囲になっていました。
火災保険で補償できる項目
今回のようなケースで補償できる項目というのは
水濡れ
個人賠償責任保険(日常生活賠償責任保険)
この2つになります。
水濡れは給排水設備の詰まり等が原因で部屋が濡れてしまった時に使える補償です。
個人賠償責任保険は簡単に言うと、他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまった時の補償です。
さっきの被害箇所を元に解説すると
上から3つは水濡れ補償があれば対象。
4つ目は個人賠償責任保険があれば対象。
と、このようになります。
個人賠償責任保険についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
請求方法や必要資料
請求方法
保険会社もしくは代理店まで状況説明と保険を使いたい旨を連絡します。
今回のようなケースであれば、実際に起きたことをそのまま伝えてもらっても特に問題はないと思います。
連絡を入れると保険金請求書が送られてきます。
必要書類
保険金請求に必要な書類は
通常であれば上記の資料があれば査定してくれます。
ただ、修繕にかかるお見積書の金額が高額になると立ち合い調査が必要になるケースもあります。
保険会社にもよりますが大体200万を超えてくると立ち合い調査になるケースが多かったです。
ちなみにこの事例では300万近くの請求だったので、保険会社が派遣した鑑定人による立ち合い調査が行われました。
高額になった理由は広範囲の損害かつ人が住んでいる状況での修繕になるので日数が必要となったためでした。
請求フロー
簡単に請求フローをまとめると、
水濡れ損害が発生!
↓
保険会社or代理店へ連絡
↓
水濡れ箇所の写真を撮り、修繕業者へ見積り依頼をする
↓
マンションであれば下の階に被害がでていないか確認しておく
↓
・送られてきた保険金請求書
・修繕見積書
・写真
を保険会社へ送る。
↓
保険会社による査定もしくは立ち合い調査
↓
査定完了後、入金
こんな感じで進んでいくと思います。
注意点
補償の確認をしよう
まず最初に、火災保険の証券を確認して
・水濡れの補償がついているか
・個人賠償責任保険の特約を付帯しているか
この2点を確認してください。
こちらの補償がなければ対応することはできません。
ただ、個人賠償責任保険に関しては自動車保険や自転車保険、共済等でも加入している場合があるのでそちらも確認してみてください。
見積もり通りの金額にならないこともある
2つ目の注意点としては、必ずしも修繕見積もり通りの保険金になるとは限らないということ。
保険金の支払金額を決めるのは保険会社であって修繕業者ではないのです。
もし見積もりよりも下回る保険金額だった場合、
保険金額の範囲内でできる修繕工事についても視野に入れていきましょう。
値引き後の見積書を提出しない
3つ目、修繕見積もりを出すときは値引き後のものではなく値引き前のものを提出しましょう。
保険会社は提出された見積をもとに査定するので、
安くなった見積書を出すと安い金額で査定されてしまいます。
修繕工事の値引きはあなたと修繕業者との関係性でのやり取りなので、
保険会社にまで安い見積書を出す必要ははっきり言ってないです。
値引き前の見積書で査定して値引き後の見積書で修繕してもらって差額で美味しいものでも食べましょうw
まとめ
今回は水濡れ損害が起きた時の実際の事例を元に火災保険の請求について解説していきました。
せっかくかけている保険なので色んな使い方を知って、
いざという時にしっかり活躍させていって欲しいと思います。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。